ページ

2018年2月24日土曜日

『週刊新潮』で星野智幸『焔』について書きました

 『週刊新潮』2018年3月1日号で星野智幸『焔』(新潮社)について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
最近の星野智幸は本当にすごいです。『俺俺』『夜は終わらない』『呪文』と力作揃いです。相撲エッセイ『のこった』も良かったなあ。不寛容など現代社会の病理と、それを跳ね返していく力について星野さんは一貫して書いています。その勇気が素晴らしい。しかも作品が面白い。まさに言うことなしですよね。

2018年2月20日火曜日

『Figaro Japon』でキム・エラン『走れ、オヤジ殿』について書きました

『Figaro Japon』2018年4月号でキム・エラン『走れ、オヤジ殿』について書きました。
https://madamefigaro.jp/
キム・エランの短編集に出てくる、ちょっとした優しさや詩的な表現がしみてきます。表題作は、失踪した父親が世界を走り続けているのだろうと夢想することで心を保つ子どもの話。こういうのも切ないなあ。

2018年2月19日月曜日

『現代思想』で坂口恭平『モバイルハウスのつくりかた』について書きました

『現代思想』2018年3月増刊号『現代を生きるための映像ガイド』で坂口恭平『モバイルハウスのつくりかた』について書きました。
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3129
坂口恭平の映画『モバイルハウスのつくりかた』は所有や人間関係を巡る彼の独自な思想が息づいています。今回はアダム・スミスやジョン・ロックの古典的な思考を杖としながら、彼の気づきについて考えてみました。ギブ・アンド・テイク、損になることは避け得になることをする、という僕らが慣れ親しんできた従来の価値観から、ギブ・アンド・ギブへとどうやったら変われるのか。坂口の思考は我々に多くの示唆を与えてくれています。ご興味があれば。

2018年2月3日土曜日

再掲 明日2月4日にB&Bで中村和恵さんとイベントをします

明日2018年2月4日にB&Bで中村和恵さんとイベントをします。
http://bookandbeer.com/event/20180204_tokoudokusyokai/

タイトルは「第1回「境界から響く声たち」読書会 カリブ海からパリへ――ジーン・リースを中村和恵さんと読む」です。
20世紀英語圏文学の代表的なものを読んでいくという企画で、今回はカリブ海文学の代表的な書き手であるジーン・リースの『カルテット』を中心に扱います。もちろん代表作『サルガッソーの広い海』の話もします。ご興味があれば。
『カルテット』文豪によるセクハラの話ですが、びっくりするほど迫真的です。古い作品だとは感じさせません。この作品には岸本佐知子さんによる日本語訳もあります。もちろん『サルガッソー』もとても面白いです。