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2017年5月27日土曜日

『波』で川上未映子・村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』書評書きました

『波』2017年6月号で川上未映子・村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』の書評を書きました。ここで全文を読むことができます。
http://www.shinchosha.co.jp/book/353434/#b_review
これほど楽しげに、縦横無尽に話す村上春樹がかつていたでしょうか。そのすべてはインタビュアーである川上未映子の驚異的な力量によるものです。誠実に語り続ける村上春樹、その言葉を見事に引き出していく川上未映子。読み終えて、この二人には尊敬以外の気持ちを抱くことができませんでした。強くお勧めします。

2017年5月20日土曜日

『週刊新潮』で 松浦理英子『最愛の子ども』について書きました

『週刊新潮』2017年5月25日号で 松浦理英子の『最愛の子ども』(文藝春秋)について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
かつて『葬儀の日』『セバスチャン』など素晴らしい作品を書いている松浦理英子ですが、その魅力は現在も変りません。女子高生3人が織りなす愛の関係をクラスメートが見つめる、という甘やかなストーリーに、家族の問題や暴力といった暗い現実が陰を差します。『親指Pの修行時代』だけは読んだな、という人にも自信を持ってお奨めできます。