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2017年3月11日土曜日

『週刊新潮』で古井由吉『ゆらぐ玉の緒』について書きました

『週刊新潮』2017年3月16日号で古井由吉『ゆらぐ玉の緒』について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
現代語で書かれているにもかかわらずゆっくりと読むことを要求する文体で古井由吉は、複数の人が記憶の中で重なっていく世界を立ち上げます。日本や中国、西洋の古典の深い読みを通じて生まれた彼の文章は現代日本文の最高峰だと言えるでしょう。
繰り返されるのは空襲や草花への想いで、その反復に強いリアリティを感じました。素晴らしい作品です。

3月30日追記
ここで全文が読めます。
https://www.bookbang.jp/review/article/527793