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2017年3月30日木曜日

5月21日に町田康さんと対談をします

2017年5月21日に神奈川県大磯のマグネットというカフェで町田康さんと対談をします。
https://www.facebook.com/magnet.oiso/
時間は15時半からで、戌井昭人さんの『ぴんぞろ』(講談社文庫)について語り合います。参加者の方も読んで出席した方が楽しいですよ。
申し込みは4月20日からで、メールでの応募になります。アドレスは
info@daigakkou.jp
です。ご興味があれば。

2017年3月11日土曜日

3月28日に東京外国語大学で村上春樹の翻訳について話します

2017年3月28日に東京外国語大学で村上春樹の翻訳について話します。
https://www.facebook.com/crosslingualnetwork
新刊『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』(3月17日刊、中央公論新社)に収録されている僕のエッセイに基づいて話をします。

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世界文学・語圏横断ネットワーク 第6回研究集会

日程:2017年3月28日
会場:東京外国語大学 研究講義棟2F 226教室

① 10:30-12:00 自由テーマ
司会:山口裕之
国重 裕(龍谷大学)「亡命体験と声の記憶——ベトナム出身のフランス語作家たちを例に」
マリ―・ノエル・ボーヴィウー(リヨン第三大学大学院)「フランスと日本におけるモダンな簡潔——1920年代の「コント」」

② 13:00-15:30「エクストラテリトリアルの文学——脱領域・脱構築・脱半球」
今福龍太(東京外国語大学)/土田知則(千葉大学)/茅野裕城子(作家)
巽孝之(慶應義塾大学):司会

③ 15:45-18:45「翻訳について考える」
澤田 直(立教大学)「愛を翻訳するとき、日本とフランスの間で」
都甲幸治(早稲田大学)「教養主義の終りとハルキムラカミ・ワンダーランド――村上春樹の翻訳」
金子奈美(東京外国語大学大学院)「バスク語文学における創作と翻訳——文学作品における翻訳の表象をめぐる予備的考察」
加藤ダニエラ(京都工業繊維大学)「翻訳における自然の「トランスカルチュレーション」——『方丈記』の英語訳」
久野量一(東京外国語大学)「キューバ作家の英語創作」:司会

『週刊新潮』で古井由吉『ゆらぐ玉の緒』について書きました

『週刊新潮』2017年3月16日号で古井由吉『ゆらぐ玉の緒』について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
現代語で書かれているにもかかわらずゆっくりと読むことを要求する文体で古井由吉は、複数の人が記憶の中で重なっていく世界を立ち上げます。日本や中国、西洋の古典の深い読みを通じて生まれた彼の文章は現代日本文の最高峰だと言えるでしょう。
繰り返されるのは空襲や草花への想いで、その反復に強いリアリティを感じました。素晴らしい作品です。

3月30日追記
ここで全文が読めます。
https://www.bookbang.jp/review/article/527793

2017年3月8日水曜日

『文學界』4月号で松浦寿輝『名誉と恍惚』について書きました

『文學界』2017年4月号で松浦寿輝『名誉と恍惚』について書きました。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/
この八百ページ近い大作で1930年代の上海が見事に蘇ります。それは同時に、現代の日本とは何かという問いかけでもあるでしょう。フランスを中心としたヨーロッパ研究の印象が強い松浦寿輝ですが、アジアについてもこんなに考えていたんだと気づかされる力作です。しかも読んでいてひたすら面白い。純文学好きも、ミステリー好きも、はてまた歴史好きも、全員が満足できる作品になっています。

『英語教育』03月号にジャッキー・ケイ『トランペット』について書きました

『英語教育』2017年03月号にジャッキー・ケイの『トランペット』について書きました。
http://www.taishukan.co.jp/book/b280745.html
亡くなった父親が実は女性だった、というところから始まる衝撃の物語『トランペット』ですが、問いかけるものは静かで深いです。血の繋がらない親子は果たして何も受け継げないのか。家族とはもっと広いものなんじゃないか、など様々なことを考えさせられます。男性でなければ、女性でなければ、と狭く考えるのをやめることで楽になれる部分が確実にあるなあ、と気づかされるという点でとても優れた作品だと思います。

3月12日に中村和恵さん・温又柔さん・秋草俊一郎さんとシンポジウムやります

2017年3月12日の午後3時から、東京大学の駒場キャンバスで中村和恵さん・温又柔さん・秋草俊一郎さんとシンポジウムやります。僕は司会です。
タイトルは「複数の言語、複数の文学」で、いろいろと面白い話が聞けそうです。ご興味があれば。

『中央公論』3月号で藤井光さんと対談しています

『中央公論』2017年3月号で藤井光さんと対談しています。
http://www.chuko.co.jp/chuokoron/newest_issue/
タイトルは「アメリカ文学がアメリカを語らなくなった」です。
このほかに僕はエイミー・ヘンペル超短篇「オヘア空港発の乗り継ぎ便に間に合わなかった方々へ」を訳しています。ご興味があれば。