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2016年8月8日月曜日

ボラーニョ『第三帝国』の解説を書きました

ロベルト・ボラーニョ『第三帝国』(柳原孝敦訳、白水社)の解説を書きました。
http://www.hakusuisha.co.jp/book/b227448.html
舞台はカタルーニャの海辺の町で、ドイツから来たウォーゲームのチャンピオンの青年と、過去に何かがあったらしい、南米から来たらしい男がひたすらゲームをし続ける、という、ボラーニョのなかでも特異な作品です。しかもそのウォーゲームの名前が「第三帝国」なんですから。
ゲーム、ファシズム、ドイツ、南米など、様々な要素が散りばめられた作品になっています。しかもボラーニョの青春っぽさはそのままで。
僕は、南米人が実はボラーニョに限りなく近い人物だと仮定したらどうだろう、という話を書きました。御興味があれば。