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2016年7月28日木曜日

著書『世界の8大文学賞』が出ます

2016年9月23日に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』が立東舎から発売されます。
https://goo.gl/qqNZN8
芥川賞、直木賞といった国内、そしてノーベル文学賞、ブッカー賞といった海外の主要な文学賞8つを選んで、受賞作を持ち寄り、ひたすら鼎談し続けました。キツかったけどだいぶ勉強になりました。目次は以下のとおりです。

1 これを獲ったら世界一?「ノーベル文学賞」
都甲幸治×中村和恵×宮下遼
登場作家:アリス・マンロー、オルハン・パムク、V・S・ナイポール

2 日本で一番有名な文学賞「芥川賞」
都甲幸治×武田将明×瀧井朝世
登場作家:黒田夏子、小野正嗣、目取真俊

3 読み始めたら止まらない「直木賞」
都甲幸治×宮下遼×石井千湖
登場作家:東山彰良、船戸与一、車谷長吉

〈コラム〉まだまだあるぞ世界の文学賞 都甲幸治

4 当たり作品の宝庫「ブッカー賞」
都甲幸治×武田将明×江南亜美子
登場作家:ジョン・バンヴィル、マーガレット・アトウッド、ヒラリー・マンテル

5 写真のように本を読む「ゴンクール賞」
都甲幸治×藤野可織×桑田光平
登場作家:マルグリット・デュラス、ミシェル・ウエルベック、パトリック・モディアノ

6 アメリカとは何かを考える「ピュリツァー賞」
都甲幸治×藤井光×谷崎由依
登場作家:ジュンパ・ラヒリ、スティーヴン・ミルハウザー、エドワード・P・ジョーンズ

〈コラム〉文学賞に縁のない作家たち 藤井光

7 チェコの地元賞から世界の賞へ「カフカ賞」
都甲幸治×阿部賢一×石井千湖
登場作家:フィリップ・ロス、閻連科、エドゥアルド・メンドサ

8 理解するということについて「エルサレム賞」
都甲幸治×阿部公彦×倉本さおり
登場作家:J・M・クッツェー、イアン・マキューアン、イスマイル・カダレ

発売はちょっと先ですが、御興味があれば。

2016年7月12日火曜日

7月22日に柳原孝敦さんと対談します

7月22日に紀伊國屋書店新宿南店で柳原孝敦さんと対談します。

https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-South-Store/20160708163647.html

場所は3階のふらっとすぽっとで午後6時半から、予約不要・入場無料です。
ロベルト・ボラーニョ『第三帝国』発売記念で、僕はこの本の解説も書かせていただいています。
カタルーニャの海岸のリゾートホテルでドイツ人の青年が謎の中南米人と延々ウォーゲームをやる、という作品で、ボラニーョならではの楽しみに満ちた作品です。
柳原孝敦さんはこの『第三帝国』意外にも、『野生の探偵たち』を訳していらっしゃいますよね。バスケスやアイラもとても面白かったです。水準の高い素晴らしいお仕事を続けている方です。
ラテンアメリカ文学だけでなく、現代の世界文学に御興味がある方はぜひ。