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2016年1月4日月曜日

『ユリイカ』坂口恭平特集に評論「閉じた家、開いた家」を書きました

 『ユリイカ』2016年1月の臨時増刊号『坂口恭平』に評論「閉じた家、開いた家」を書きました。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791703005
坂口恭平は『0円ハウス』や独立国家創設など様々な活動で知られています。しかしながら、彼の小説作品は比較的読まれることが少ないのではないでしょうか。
今回は『隅田川のエジソン』『幻年時代』『徘徊タクシー』『家族の哲学』の四冊を主に読み解きながら、彼が小説という形式を通して何をしているのかを読み解いていきます。
坂口の作品における、批判するのでも教育するのでもなく、ただ共にいて聞き流す、という境地は、人がともに生きるための強力な知恵と言えるのではないか、といったことを考えてみました。