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2015年10月11日日曜日

朝日新聞で芳川泰久先生と対談しました

朝日新聞で芳川泰久先生と対談しました。
http://www.asahi.com/articles/ASHB87KLKHB8UCVL01X.html
10月13日火曜日の夕刊に掲載される予定です。
「世界文学に「越境」の潮流」というタイトルで、複数の言語や文化を越えた作品が今後の世界文学の中心になっていくのではないか、と語り合いました。
芳川先生は最近、プルーストやフローベールに関する翻訳や評論を立て続けにだされています。その量も質もトップクラスです。どうして還暦を過ぎてもこれほどの圧倒的な仕事ができるのでしょう。本当に驚いてしまいます。
実際に会うと、朗らかで謙虚な人柄が思考の柔軟性を裏打ちしていることが良く分かります。目標とすべきこうした先輩と知り合うことができてすごく幸せです。

芳川泰久先生の最近のお仕事

著書
『謎とき 『失われた時を求めて』(新潮社)
『『ボヴァリー夫人』をごく私的に読む 自由間接話法とテクスト契約』(せりか書房)

翻訳
フローベール『ボヴァリー夫人』(新潮文庫)
プルースト『縮約・失われた時を求めて 全一冊』角田光代共訳(新潮社)

2015年10月10日土曜日

10月22日の朝吹真理子さんとのイベントが中止になりました

10月22日に神楽坂ラ・カグで行う予定だった朝吹真理子さんとのイベントですが、朝吹さん急病のため中止になりました。
この件に関するラ・カグのツイートは以下の通りです。

【sokoよりお知らせ】10月22日に開催を予定しておりました都甲幸治さんと朝吹真理子さんのイベントは、朝吹さんが急病によってご出演が困難となり、開催を中止することとなりました。楽しみにされていた皆様には、ご迷惑をお掛けいたしまして大変申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げます。チケットを既にご購入されているお客様への払い戻しにつきましては、ご購入いただきましたpeatixにて行わせていただきます。私どもとしても残念でなりません。突然のお知らせで失礼いたしますが、何とぞご理解、ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。

楽しみにしていてくださった方々、関係者のみなさま、本当に申し訳ございません。
と同時に、朝吹さんの一日も早い回復を心より願っております。

2015年10月4日日曜日

村上春樹『職業としての小説家』書評書きました

2015年10月2日の『週刊読書人』に村上春樹『職業としての小説家』の書評を書きました。
http://www.dokushojin.co.jp/
「自伝的エッセイ」という副題から人が想像する人生の細々としたことについては全く書かれていません。代わりに、周囲の評価にどう対処するか、誰の批評を訊くべきか、仕事に向かう心構えはどんなものか、など作家として生きていく上での知恵を詳細かつ親切に村上は語っています。
村上春樹がどんな思想のもとに作品を書き継いでいったのかを知りたい読者には最適な作品ですね。

2015年10月1日木曜日

11月19日にB&Bで星野智幸さんとイベントをします

11月19日に下北沢のB&Bで作家の星野智幸さんとイベントをします。
http://bookandbeer.com/event/20151119_toko_conversation/
10月に発売される僕の初対談集『読んで、訳して、語り合う。』に関連したイベントではありますが、星野さんの最新刊『呪文』についてもじっくり話します。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309023977/
『呪文』はここで一部立ち読みもできますよ。
『夜は終わらない』も傑作でしたが、何気ない商店街がカルト化する『呪文』もすごい作品です。どちらかといえば『俺俺』の系譜に近いでしょうか。実際に会ってみると星野さんは本当に柔らかい、繊細な感じの人ですが、作品はどれも凄まじいですよね。楽しみです。