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2015年9月19日土曜日

イーユン・リー『独りでいるより優しくて』書評書きました

『FIGARO Japon』2015年11月号にイーユン・リー『独りでいるより優しくて』の書評を書きました。
http://madamefigaro.jp/
鋭い描写で定評のあるイーユン・リーですが、新作の本書は、大学生の毒殺事件を巡る若者たちの心理劇になっています。それが、天安門事件後の現代中国をどう捉えるかにまで繋がっていくところが読みどころです。
それにしても、前作『黄金の少年、エメラルドの少女』もそうでしたが、イーユン・リーは本当にいい作家ですね。来年3月に開催される第三回の東京国際文芸フェスティバルには、イーユン・リーもいらっしゃるようです。今から楽しみにしています。
http://tokyolitfest.com/