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2014年6月30日月曜日

7月11日藤原辰史さんとの対談、詳細決まりました

すでに当ブログで藤原辰史さんと対談するとアナウンスしましたが、詳細が決まりました。どうぞふるってご参加ください。

独立出版社「共和国」創立記念
(協賛:紀伊國屋書店新宿南店)

第1回 共和国祭
自由に、にぎやかに、みんなで語り合う場にしたいと思います。
開催までもうあまり日がありませんが、ふるってお運びください!

◎トークセッション
 都甲幸治さん(『狂喜の読み屋』)
 藤原辰史さん(『食べること考えること』)

◎「共和国の友」からのご挨拶 など


日時:2014年7月11日(金)午後6時30分会場/7時スタート

場所:サロンド冨山房FOLIO (神保町)

会費:2,000円(悪税なし)

定員:最大60名程度

お願い:
 簡単なおつまみ・飲み物はご用意いたしますが、
 原則としてポットラック形式にします。
 飲み物でも食べものでも、おひとり1点以上ご持参ください。

*参加希望のかたは、お手数ですがお名前をお書き添えのうえ、
 以下のメールアドレスまでご連絡ください。
 naovalis68@yahoo.co.jp

では、当日お目にかかれるのを楽しみにしております!
(共和国代表・下平尾)

2014年6月28日土曜日

『ユリイカ』マルケス特集に書きました

『ユリイカ』7月号特集ガルシア=マルケスに書きました。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702732
タイトルは「ラテンアメリカを引き継ぐ--ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』と北米の魔術的リアリズム」です。
魔術的リアリズムってよく聞くけど、実ははっきりと理解している人はそれほど多くはないのでは、と思います。そもそも、対極的な概念である魔術とリアリズムがなぜ結びつくのでしょうか。そして魔術的リアリズムはシュールレアリスムとどう違うのでしょうか。もし魔術的リアリズムが南米版のシュールレアリスムでは必ずしもないとしたら、それはなんでしょう。
魔術的リアリズムという概念が、ドイツで発明され、中南米に渡って発展し、北米、さらには世界に伝播して行った過程は20世紀以降の文学において非常に重要なものだと思います。
本論ではディアスの『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』がマルケスの文学的な意志をどう引き継いでいるのか、について考察してみました。
北米文学と中南米文学を分けて考えることで見えなくなっているものがとても多いのではないかと感じています。マルケスの、カリブ海とそれを取り巻く陸地だと考えれば南北アメリカは一つの世界だ、という見方に衝撃を受けたのが本論の出発点になりました。

2014年6月27日金曜日

7月11日に藤原辰史さんと第一回共和国祭りで対談します

7月11日(金)に神田サロンド冨山房FOLIOで藤原辰史さんと対談します。
http://folio.fc2web.com/frame.html
この対談は、出版社共和国樹立記念パーティである『第一回共和国祭り』の一部として行われます。最初に対談、そのあと立食パーティという流れになるようです。入場料はパーティ参加費と込みになります。一般の方の参加も歓迎だそうです。
藤原辰史さんの本はさっそく『食べること考えること』(共和国)を読みましたが、非常にオリジナリティに溢れていますね。多くを学びました。対談も楽しみです。

2014年6月26日木曜日

恵文社一乗寺店店長ブログで『狂喜の読み屋』ご紹介いただきました

恵文社一乗寺店店長である堀部篤史さんのブログで『狂喜の読み屋』ご紹介いただきました。
http://keibunsha.jpn.org/?p=7474
ここ、本当にいいお店ですよね。初めて行ったとき、あまりにも感動して大量の本を買い込んでしまったのを思い出します。棚の一つ一つに、本と出会う喜びを伝えたい、という意志を感じるんですよね。同じ本が一冊ずつ店内のいろんな場所にあるなんて、それまで見たことがなかったから驚きました。
あとで作家の松田青子さんにお会いしたとき、恵文社一乗寺店で以前働いていらしたと聞いて、あの棚はいったいどうやって作っているんだと尋ねたことがあります。いえ、バイトの好きにやらせてもらっています、と松田さんがおっしゃっていて、なるほど、と思いました。それぞれ店員が自主的にやっているのに、結局全体がまとまって一つの場を作っている、というのがこの店の秘密なのではないでしょうか。それは店長の思想だったり生き方だったりするのかもしれません。
堀部さんの『街を変える小さな店』(京阪神Lマガジン)を読むと、そこらへんの思いがなんとなく伝わってきたりします。これは本当に名著です。またそのうち恵文社行きたいなあ。
そういえばこの本については当ブログでも以前取り上げましたね。
http://kojitoko.blogspot.jp/2014/02/blog-post_8.html

7月20日に堀江敏幸さんと対談します

『狂喜の読み屋』(株式会社共和国)刊行記念ということで、7月20日に紀伊國屋書店新宿南店で堀江敏幸さんと対談します。
http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-South-Store/20140625161124.html
会場は午後1時半、スタートは2時からです。40席ほど椅子の用意がありますが、立ち見もオーケーだそうです。
堀江敏幸さんはもちろん優れた小説家・エッセイストですが、同時にフランス文学者であり翻訳家でもあります。当日は外国語や日本語で文学を読むことや訳すこと、読むことと書くことの関係など、多岐にわたる話ができればいいなと思っています。
堀江敏幸さんの主要な訳書は以下の通りです。

ロベール・ドアノー『不完全なレンズで』(月曜社)
フィリップ・ソレルス『神秘のモーツァルト』(集英社)
ミシェル・リオ『踏みはずし』(白水Uブックス)
ジャック・レダ『パリの廃墟』(みすず書房)
エルヴェ・ギベール『幻のイマージュ』(集英社)
エルヴェ・ギベール『赤い帽子の男』(集英社)
パトリック・モディアノ『八月の日曜日』(水声社)

翻訳だけでもすごい数ですね。
そして堀江さんご自身の作品もフランス語にも訳されています。
Le Marais des Neiges. Gallimard, 2012.(『雪沼とその周辺』)
Le pave de l'ours. Gallimard, 2006. (『熊の敷石』)
ここらへんは紀伊國屋書店新宿南店でもおそらく扱いがあると思います。紀伊國屋書店新宿南店の6階は洋書専門フロアに改装されたのですが、行ってみると凄まじいです。英語だけでなく、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などのコーナーも充実しています。しかも選書がいいですね。訊いてみたら、英語がネイティヴ同様にできる社員さんが二人常駐して選書に加わっているようです。ただ遊びに行ってみるだけでもとても楽しいと思いますよ。

『フィガロ・ジャポン』でこわい話セレクトしました

『フィガロ・ジャポン』8月号で、「本当にコワイ話」5本セレクトしました。
http://madamefigaro.jp/magazine/
ラインナップは

- エイミー・ベンダー「思い出す人」(『燃えるスカートの少女』所収)
- ジュディ・バドニッツ「借り」(『空中スキップ』』所収)
- トルーマン・カポーティ「ミリアム」(『夜の樹』』所収)
- エドガー・アラン・ポー「ウィリアム・ウィルソン」(『黒猫・アッシャー家の崩壊』』所収)
- ミランダ・ジュライ「水泳チーム」(『いちばんここに似合う人』』所収)

です。でもどれも読んでいて楽しい作品ばかりですよ。

2014年6月21日土曜日

7月4日(金)東京国際ブックフェアで対談の司会をします

7月4日金曜日の14時から、東京国際ブックフェアで対談の司会をします。
(6月30日記)場所は出版梓会ブース脇、人文・社会科学イベントスペースです。
詳しくは以下の通り。
http://www.azusakai.or.jp/
http://www.ed-republica.com/#!/cmbz/4A491CF0-6087-400F-BA5C-
テーマは「 “ひとり出版社” を興す」で、水声社時代から僕がお世話になっている、株式会社共和国の下平尾直さんと、カイヨワや吉田知子の面白い本を出している景文館書店の荻野直人さんの対談です。
下平尾さんは僕の新刊『狂喜の読み屋』を編集してくださった方でもあります。水声社時代や独立の経緯、一人出版社だからこそできることなど、いろいろとお話がきけそうです。
http://www.ed-republica.com/
https://ja-jp.facebook.com/pages/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE-%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD-editorial-republica/777797128899317
萩野さんが出されたカイヨワ『ポンス・ピラト』もさっそく読んでみました。カイヨワが優れた小説家でもあったなんて全然知りませんでした。一度市場に出たままあまり読まれず、入手が難しくなった名作はいくらもあると思います。こういう、過去の出版文化そのものを今の感覚でリミックスするというのはすごく意味があることなのではないでしょうか。
http://keibunkan.jimdo.com/
会場となる東京国際ブックフェアですが、入場券が必要なようです。これは無料で入手できそうです。詳しくはサイトを見てみてください。
http://www.bookfair.jp/

2014年6月16日月曜日

『狂喜の読み屋』目次

もうすぐ発売される『狂喜の読み屋』(共和国)ですが、月曜社ウラゲツブログにて、詳細な目次をあげていただきました。どうもありがとうございます。
http://urag.exblog.jp/19905497/

2014年6月2日月曜日

新刊『狂喜の読み屋』でます

『狂喜の読み屋』というタイトルの新刊が、6月中旬に共和国という、これまた新出版社から出ます。
内容ですが、『新潮』での連載「生き延びるためのアメリカ文学」のうち、『21世紀の世界文学30冊を読む』未収録分、読売新聞で書評委員として書いた新聞書評、ならびに日本文学その他の書評、短めの論文などです。町田康や小島信夫について書くなど、いろいろと挑戦しています。
いしいしんじさんからはすばらしい帯の文章をいただきました。「帯なんてはぎとって早く読め!」なんて、究極の帯文ではないですか。
共和国についてですが、水声社のチーフエディターだった下平尾直さんが独立して作った一人出版社です。一人なのに共和国、というのが痛快で、下平尾さんと一緒に本を作ることにしました。僕も国民になれたかな。
http://www.ed-republica.com/
https://ja-jp.facebook.com/pages/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE-%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD-editorial-republica/777797128899317
ウェブサイトもフェイスブックのほうもいい感じです。ご興味があれば覗いてみてください。