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2014年2月1日土曜日

毎日新聞にダン・ファンテについて書きました

2月4日付け毎日新聞『世界文学ナビ』にダン・ファンテについて書きました。
『天使はポケットに何も持っていない』(河出書房新社)を読むと、ジョン・ファンテ、チャールズ・ブコウスキーときたロサンゼルス文学の流れはまだまだ枯れていないことがよくわかります。アル中の主人公が父親の死に際して、泣きながら、吐きながら、苦しみながら、やがて父親の遺志を継いで作家になろうと思う気持ちの赤裸々さに胸が掻きむしられます。本当にいい本です。
他にもダン・ファンテにはいい本がいっぱいあるのですが、ぜんぜん日本語訳が出ません。というか、唯一の日本語版も版元品切れです。なぜ? いつか訳してみたい作家の一人です。