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2014年1月19日日曜日

佐藤優『私のマルクス』(文春文庫)

浦和高校から同志社大学神学部にかけての自伝的エッセイ。というか、もうこれは小説でしょう。同志社大学の濃密な人間関係に嫉妬する。自分が過ごした大学時代とのあまりの違いに驚く。こんなふうに、尊敬と熱意を持って対話を続けるというのはいいなあ。神学部の教師たちの思慮深い振る舞いに胸が熱くなる。大学は真理を求めるところ、という佐藤の思いに心揺さぶられた。さて、今、僕に何ができるんだろう。